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  ミニスカート   62 

「ふーん。 会っちゃうんだ。」

ひろかずは露骨に不機嫌な顔をした。
私は彼のそんな表情を見るのは初めてだった。


季節が逆戻りしたかのような冷たい雨の降る日曜日、私は久しぶりに彼と会っていた。

そのオリエンタルなムードのカジュアルレストランは、ランチするカップルで溢れていた。
私達は運よく白いカーテンに仕切られた、人気の半個室に通された。


「そうじゃなくて・・・。」
私は少しうろたえて言った。

「ほんとに彼女への贈り物を選んであげるだけだから。」

ひろかずに工場での仕事の様子を話すうち、私はうっかり圭一と会う事を言ってしまった。
彼と会う事に深い意味は無く、何の気なしに話していたのだった。

「俺なら一人で買いに行くけどねっ。」

いつもは穏やかなひろかずの言葉の端に強い語気を感じた私は、彼の気持ちを静めようとした。

「そうよね。実は私もちょっと迷ってたの。やめとくわ。」

ひろかずは安心したように微笑んだ。
私もほっとした。


食事の後、デザートはいらないと言うとひろかずは抹茶パフェを一つだけ注文した。

パフェが運ばれて来ると、彼はアイスをスプーンですくって私の口元に持って来た。
「いらない。お腹いっぱいなの。」
「いいから・・・。」

ひろかずは私の口にスプーンを押し込んで食べさせた後、自分もアイスを食べた。
「うん。うまい。」

彼は自分と私の口に交互にスプーンを差し込んだ。

(パフェは前戯なんだ・・・。)


アイスがひんやりと口の中に溶けて広がると、その後の甘い時間を感じて体の芯が熱くなった。




そして数日後、私は圭一と会った。



(続く)










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