04 // 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31. // 06

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[edit]

trackback: -- | comment: --

  ミニスカート   60 

「私、あなたに抱かれたい・・・。」

不思議な衝動に駆られた私は、自分が口走った言葉に驚いた。

ヨシアキはハンドルの上の両腕に顎を乗せたまま、黙ってじっとしていた。

あたりは徐々に薄暗くなり、赤く焼けた空は夜の群青に呑まれようとしていた。
ヨシアキの様子が見えにくくなった私は、彼の横顔にじっと目を凝らした。


彼は泣いていた・・・。

身じろぎもせず、息を殺して一人静かに泣いていたのだ。


私は何も言わず、ヨシアキの傍で暫らくじっとしていた。
長い沈黙で彼の悲しみにすっかり包み込まれてしまった私は、一緒に打ちひしがれ身動き出来ずにいた。


結局、ヨシアキはその日何も話さずじまいだった。
ただ、私は底無しの悲しさだけを受け取った。


そしてまた、彼は音信不通になった。


家では遅い私を心配する家族が待っていた。
職場の人達と話し込んで・・ というと、あっさり信じた。


メールを確認したが、当然ヨシアキからの連絡は無かった。

彼は車の中で、それ以上無いくらい悲しく沈んでいた。
私は彼のこれからを案じてメールを送った。


-私は何ひとつ分かってないのかもしれないし、何も出来ないのかもしれない。
 
 あなたと私の人生は平行線のままなのかな・・・。


 でもね、一人で悲しまないで。

 あの桜並木の川べりで、いつでも私はあなたを迎えるから・・・。-



私は一縷の望みをヨシアキに送った。
 


(続く)









スポンサーサイト

[edit]

«   ミニスカート   59  |    ミニスカート   61 »

この記事に対するコメント

ヨシアキの悲しみは

なんでしょうか

なんとなくなら

僕にも…

frammento #- | URL | 2011/04/10 06:00 * edit *

frammentoさん・・・

いつも有難うございます。

ヨシアキの心中は、書いている私にもまだよく分かりません。
謎です。(笑)

人には説明出来ない悲しみがあると思います。
そしてそれは、同じ周波数の人間にシンクロします。

Mika♪ #- | URL | 2011/04/10 08:45 * edit *

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://mikatamura.blog9.fc2.com/tb.php/87-14b5a750
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。