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  ミニスカート   8 

私は祐樹に一度だけ会った事がある。
正確に言うと、”至近距離にいた”だけなのだが・・・。

80年代にヒットした、あるUKのアーティストの来日公演にひろかずと行った時の事だった。
ライブハウスの前で開場を待っている間、視線を感じてその方を向くと、見覚えのある男が一人立っていた。

祐樹だった。

驚く私に、彼は人懐っこい笑顔を向けた。

テーブル席に着いた私の真向かいに祐樹は座った。
祐樹に背を向けて座ったひろかずは、彼に気付かないままだった。

祐樹は会場内を写すふりをして、私を何枚か撮っていた。
彼は楽しそうに微笑んで来たが、私はあまりいい気がしなかった。

(彼の生まれ故郷にたくさんいるっていう、野猿みたいな人ね。)

一人はしゃぐ祐樹を見て、私はそう思った。

楽しみにしていたライブも、終始彼が気になって集中出来なかった。


そして、その日を境に祐樹の言葉が微妙に変わっていった。
ひろかずを強く意識する様になったのだ。
私はライブの話はしていたが、誰かと行くという事は特に話していなかった。

 元カレと行ったんだね。

まだ彼と終わった訳ではない、会いにくくなっただけ。
「元彼」ではない・・・。

祐樹は敏感に反応した。

 これからは僕がミカのパートナーだと自覚してる。
 寂しいなら、僕のとこに来ればいい。

何かのスイッチが入ったみたいだった。

(僕のとこにって、自分にも家庭があるのに・・・。何言ってるんだろう・・・。)


私はその時はまだ、祐樹の心の大きな動きに気付かなかった。



(続く)






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